10日午後9時、日本のはるか南のマリアナ諸島で台風13号が発生しました。名前は「バビンカ」で、マカオが提案した「伝統的なプリン」を指す言葉です。このあと発達しながら北西方向に進み、12日(木)には暴風域を伴うようになる見込みで、14日(土)には最大風速35メートルの「強い」勢力になる予想です。
この14日(土)頃には、沖縄本島や鹿児島県の奄美大島といった南西諸島に接近する予想です。発達のピークを迎えた状態で接近するため、気象庁は雨・風ともに強まり、大荒れ、大しけ、警報級の大雨となる可能性があるとしています。3連休を利用して南西諸島にお出かけを予定している方は、交通機関への影響などに注意してください。
ところで8月下旬に猛威をふるった台風10号は、本州付近が高気圧と高気圧の間にあたり、上空の風も弱かったため、進路が定まらずに迷走しました。今回の台風13号に関しては現状、勢力のかなり強い高気圧が西日本から東日本を帯状に覆っているため、その南側を西寄りに進むような形になり、本土に向かってくる可能性は低いとみられます。ただ、10号の際には、台風から離れた地域で暖かく湿った空気により大雨となる、いわゆる「遠隔豪雨」がありました。今回もこうした大雨の可能性が15日(日)頃、西日本の太平洋側を中心に考えられるため、台風の東側で海からの風が吹き付けるような地域では雨の降り方に注意が必要です。
なお、東シナ海にある熱帯低気圧も台風に発達する予報が出ていましたが、気象庁は11日午前9時時点で、台風発生の可能性は小さくなったと発表しました。
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