福島 南相馬 地元の警察官など約70人が参加

福島県南相馬市鹿島区の烏崎海岸で行われた捜索には、地元の警察官などおよそ70人が参加し、はじめに海に向かって黙とうをささげました。

このあと警察官たちは、レーキを使って砂をかき出すなどして、行方不明者の手がかりを慎重に探していました。

警察によりますと、東日本大震災の発生から13年半となる今も、福島県内では196人の行方がわかっていないということです。

郡山市出身で、震災当時は5歳だったという西澤琥珀巡査(18)は「私たち警察が、遺族の方の無念を晴らす最後のとりでだと思いますので、強い気持ちで捜索にあたろうと思います」と話していました。

岩手 釜石「最後まで諦めずに活動を」

岩手県釜石市の海岸では、警察官が今も行方がわからない人の捜索を行いました。

11日は釜石市両石町の真白区内海岸に地元の警察官が集まり、捜索の前に海に向かって黙とうをささげました。

そして、釜石警察署の三浦正人署長が「行方不明者の家族は、何らかの手がかりを待ち望んでいると思う。その声に応えるためにも、最後まで諦めずに活動してほしい」と訓示しました。

このあと、警察官が海岸を中心に砂や石を掘り起こすなどして行方不明者の手がかりを探していました。

岩手県内では、8月末時点で震災関連死を含めて5146人が犠牲となり、今も1107人が行方不明となっています。

警察によりますと、県内では2017年3月に大槌町で行方不明者の名前が記載された眼鏡店の会員カードが見つかって以降、手がかりになるようなものは見つかっていないということです。

陸前高田市出身で震災当時、小学2年生だった釜石警察署の浅沼大将巡査(22)は「震災後の警察官の姿を見て警察官になりました。時間は経過していますが、行方不明者の家族に何かしら、お返しできるよう捜索したい」と話していました。

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