今年、各地で頻発している“ゲリラ豪雨”。様々なケースで役立つお天気アプリを紹介します。

■関東 今夜のゲリラ豪雨は? 9月も予測困難な雨続く?

國本未華 気象予報士:
11日午後6時過ぎ、栃木県内の南西部方面で雨が強まり、小山市などでは浸水の危険度もかなり上がっています。北部では夜遅くにかけてゲリラ豪雨が起こりやすい状況になっています。

上村彩子キャスター:
ゲリラ豪雨の予測は困難なのでしょうか。

國本 気象予報士:
ひとつひとつの積乱雲の正体をつかむのはとても難しいですね。台風や前線は広い雨雲なので予測がしやすいのですが、一つの積乱雲の水平方向の広がりは数㎞~十数㎞しかありません。そのためゲリラ豪雨の“卵”はかなり小さく、短時間で急激に発達するため事前に察知しにくいのです。

ホラン千秋キャスター:
小さい雲は何がきっかけで発生するのでしょうか。

國本 気象予報士:
きっかけは風と風の局地的なぶつかり合いで、風が集まると、そこでだけ上昇気流が増して雨雲として発達していきます。雲を予測しているようで実は風の流れなど細かいものを予測しているような形です。

■ゲリラ豪雨 “予測制度”UPのワケ アプリユーザーが雲を監視!

上村キャスター:
ウェザーニュースアプリでは、ゲリラ豪雨が発生しそうなエリアにいるアプリのユーザーに、予報センターが雲の監視依頼をアプリ上で行います。

ユーザーは雲を監視して、怪しい雲を撮影してリポートを送ります。これにより写真や動画の投稿は毎日2万~3万件も集まるそうです。

ウェザーニュースは、▼ユーザーの雲リポート、▼ライブカメラ、▼気象データで積乱雲の発達を複合的に分析し、ゲリラ豪雨発生の約30分前に予測・通知ができるということです。

■みなさんの “愛用” 天気アプリは? 頭痛に服装 洋とはさまざま

皆さん、どのようなお天気アプリを使っているか聞いてみました。

20代学生「スマホ内蔵アプリとウェザーニュースの2つを使って情報をカバー」

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表「農家さんが重宝する、細かすぎるお天気アプリもあります!」

どのようなアプリなのでしょうか。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
農家は天候に左右されますので、天気アプリを3~4種類、使っている人が多いですね。雨や風を狭いエリアで、かつ1分単位で見ることができるアプリもあるんです。農家向けのものではないですが、重宝していると話していました。

井上貴博キャスター:
気象予報士はアプリを使うんですか?

國本 気象予報士:
アプリを見ることはありますが、仕事では専門的な資料を見ます。

上村キャスター:
気圧の変化に伴う頭痛のリスクを予測する『頭痛ーる』というアプリもあります。気圧の変化に応じて頭痛の警戒レベルがわかるようになるそうです。使いこなせば心構えもできますし、予定を立てるときにも重宝するのではないでしょうか。

天気・気温に合う服装をアドバイスしてくれるアプリ『おしゃれ天気』では、その日の天気、気温とおすすめの洋服のコーディネート情報が一目でわかるというものです。カジュアル、フェミニン、オフィスカジュアルなど様々なコーデを提案してくれます。

TBSでも「NEWS DIG 防災」というアプリで台風の進路、雨雲レーダーが確認できるようになっています。ぜひお役立てください。

國本 気象予報士:
「先ほどより空が暗いかな」など、実際の空を見ることも大事にしてほしいです。分厚い雲ほど黒い雲になります。それがゲリラ豪雨の兆しになりますのでおすすめです。

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<プロフィール>
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 33歳
神奈川の農家に生まれる

気象予報士 國本未華さん
北海道室蘭生まれ、東京育ち
大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得
これまでにNHK、日本テレビ、テレビ東京などの報道番組で気象情報を担当

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