ベトナム北部では今月7日、アメリカの気象機関が南シナ海で一時、最も強い階級の「スーパー台風」に発達したと解析した台風11号が直撃し、各地で土砂崩れや洪水などが相次ぎました。
国営メディアによりますと、これまでに254人が死亡し、82人の行方がわからなくなっているということです。
このうち最も被害が大きいラオカイ省では、集落ごと大量の土砂に飲み込まれ、住民46人が死亡したほか、今も40人以上が行方不明になっていて、地元当局などが捜索活動を続けています。
また首都ハノイでも市内の至る所が浸水し、13日も住民が片づけに追われていました。
50代の女性は、「30年住んでいるが、これほどまでの洪水は初めてだ」と話していました。
ベトナム政府は今回の台風による被害について、「過去60年で最も深刻だ」としていて被災者への救援活動を本格化させています。
一方、日本大使館によりますと現地に進出している日系企業のうち169社で工場が浸水したり、停電で操業が止まったりするなどの被害があったということで経済活動への影響も懸念されています。
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