15日午後9時、日本のはるか南のマリアナ諸島にあった熱帯低気圧が大型の台風14号となりました。名前は「プラサン」で、マレーシアの果物の名前です。この台風は風速15メートル以上の強風域の範囲が広く、16日午前9時現在、東側700キロ、西側500キロあります。台風の大きさはこの強風域の半径によって定義され、500キロ以上800キロ未満の場合は大型、800キロ以上の場合は超大型となります。
気になる進路ですが、このあと北西方向に進み、18日(水)ごろ沖縄地方に接近する予想となっています。その後は中国大陸方面に向かい、20日(金)に熱帯低気圧に変わる予想です。このコースは、14日から15日にかけて奄美大島に接近した台風13号とよく似ています。
日本の南ではまだ夏の太平洋高気圧の勢力が強いため、本州付近には近づけず南西諸島方面に近づくものとみられます。勢力についてはあまり発達しない見込みで、中心気圧は最も低くなる18日(水)で992ヘクトパスカルと予想されています。ただ、18日(水)~19日(木)は沖縄地方から九州南部にかけて警報級の大雨や高波となるおそれがあります。
一方で、次の三連休の初日になる21日(土)頃になると、大陸から涼しく乾いた空気を持った高気圧が張り出してきます。これがしっかり南下して日本付近を覆うようになれば爽やかな秋晴れとなるのですが、前述したように南の太平洋高気圧がまだ強いため、北の高気圧は南下しきれず、両者の間には秋雨前線が停滞します。
このため、三連休は北海道を除いて全国的に3日間とも雨の降る所が多く、行楽にはあいにくの空模様となってしまいそうです。宮城県も、22日(日)の仙台の予想最高気温が22度などと、涼しくこそなるものの天気はすっきりしないでしょう。
また、台風14号とは別の熱帯擾乱(台風か熱帯低気圧)が沖縄付近から東シナ海に北上する可能性があり、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発化することが予想されます。長い期間にわたって雨が降り続き、東・西日本の太平洋側を中心に総雨量が多くなるおそれもあるため、今後の情報に注意が必要です。
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