気象庁によりますと、伊豆諸島の青ヶ島の南およそ110キロにある海底火山「須美寿島」周辺で、海水が青白い色に変わっているのが18日海上保安庁が航空機で行った観測で確認されました。

変色している範囲は島から北西へ1.8キロほどに広がり、ことし7月に観測された300メートルほどと比べて大幅に拡大し、観測を始めた1970年代以降最も長いということです。

周囲に灰色がかった浮遊物も確認され、火山ガスや熱水などが海底から噴き出している可能性があるとしています。

このため気象庁は、今後、海底噴火が発生する可能性があるとして、19日午前11時に周辺海域に噴火警報を発表しました。

航行する船舶などに海底噴火に警戒するとともに、噴火に伴う軽石などの浮遊物にも注意するよう呼びかけています。

「須美寿島」は、高さ130メートル余りの岩礁とその北側の海底にあるカルデラと呼ばれるくぼ地などからなり、これまでも海水の変色がたびたび確認されています。

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