台風14号は進路を東へ 梅雨前線と一体化して日本海へ
台風14号は大陸方面へと進みましたが、その後東寄りへと向きを変えつつあります。20日午後9時現在、再び東シナ海の海上へと出ました。このあと上空の西風にのるため向きを大きく東寄りへと変える見込みです。
台風14号はあす21日までに温帯低気圧へと変わる見込みです。温帯低気圧に変わると進路予想が発表されなくなりますが、海外予報機関の進路予想なども参考にこの先の進路を見ていきましょう。
気象庁(JMA)
予想天気図をみると台風14号は秋雨前線と一体化して温帯低気圧となったあと、日本海を東へと進みます。
前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込みが強まり、前線付近では大雨となる恐れがあります。
アメリカ海軍(JTWC)
アメリカ海洋大気庁(NOAA)
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
アメリカ海洋大気庁やヨーロッパ中期予報センターの予報を見ても、台風14号は朝鮮半島から山陰沖の日本海を東へと進み、北日本を通って太平洋へと抜ける可能性が高くなっています。
【画像で確認】3連休は秋雨前線が活発で大雨おそれ 雨・風シミュレーション
沖縄の南の熱帯低気圧 来週半ばに日本列島に接近の可能性
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。
沖縄の南の熱帯低気圧について赤い丸で囲まれています。24時間以内にJTWCの監視対象となる基準以上の熱帯低気圧へと発達する可能性が高いことを示しています。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)
アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果では、このあと台湾周辺へとやや北上する予想ですが、その後の進路については予報はまとまっておらずかなりバラツキがあります。一部データでは日本列島方面へと向かっているものもあります。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報の結果では、熱帯低気圧は北西方向へとやや北上した後、進路を東寄りへと変えて日本列島の南岸へと進む可能性を示すデータが少なくありません。
【画像で確認】3連休は秋雨前線が活発で大雨おそれ 雨・風シミュレーション
25日(水)にかけて雨・風シミュレーション 九州付近へ接近?
気象庁が日々の天気予報で使う予報の一部である数値予報の結果では、25日(水)ころに熱帯低気圧とみられるものが九州方面へと進む可能性を示すデータもあります。また、日本の南の海上にいったん南下していた秋雨前線が本州付近まで再び北上して雨を降らせる可能性もありそうです。
【画像で確認】3連休は秋雨前線が活発で大雨おそれ 雨・風シミュレーション
この熱帯低気圧の動向はまだかなり不確定な要素も大きいので、最新予報をご確認ください。
※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください
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