能登半島地震の際、集落は孤立
2024年2月の取材記事はこちら
七浦地区に自宅がある東栄一さんは、21日朝、出かけていた穴水町から七浦地区に戻ろうとしたところ、道路が倒木や落石で寸断されていて、帰ることができなかったということで、隣の門前地区の公民館に設けられた避難所に避難したということです。
東さんが、午前10時ごろに門前地区付近で車の中から撮影した動画には、雨が車に激しく打ちつけ、フロントガラスを流れ落ちる様子が映っています。
東さんによりますと、七浦地区の自宅にいる妻とは携帯電話も固定電話もつながらず、連絡が取れない状態が続いているということです。
東さんが、午後4時半過ぎにNHKの電話取材に応じた際には「妻とは一切連が絡取れず、元日の地震の時と同じ状態で、教訓が生かされていないと思っています。安否確認ができないと心配がエスカレートしていく。地震と違って家屋の倒壊がないぶん無事だと思っていますが、声も聞けないのは非常に不安な状態です。元気でいてほしいし、命を守る行動をしてほしい」と話していました。
また、東さんが避難している門前地区の公民館には夕方になってほかにも避難者が訪れているということで「地震で家を失い、仮設住宅に入っている人たちが近くの川の増水が心配でまた避難所に来ている。そういう人を見るのがつらいです」と話していました。
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