輪島市町野町の曽々木地区で、避難所の運営を担っている自治会長の刀祢聡さん(68)によりますと、山からの土砂が流れ込んだ影響で周辺の道路が寸断され、一時、孤立状態になったということです。
22日の午後には孤立状態は解消したということですが、午後8時時点でも停電が続き、多くの家庭で断水していて、インターネットなどの通信もつながらない状況だということです。
地区の周辺では住宅近くまで土砂や流木が流れ込んだ場所もあるといいます。
刀祢さんは「多くの土砂が流れ込み崖崩れに巻き込まれた住宅もありました。避難所となっている施設では昨夜は住民と震災の復旧のための作業員、合わせて60人ほどが身を寄せながら不安そうに過ごしていました。今夜は20人ほどが避難していますが、持ち寄った食料には限りがあるので支援を求めていきたい」と話していました。
この地区は、ことし1月の地震でも一時、孤立状態になったほか住宅などが大きな被害を受け、復興が進められている途中でした。
刀祢さんは「なんで能登ばかりなんだという気持ちです。みんなで復旧作業を進めて、これから頑張ろうという時にこんなことが起きるなんて、『やっていられない』と投げやりになっている人も多くただただショックです」と話していました。
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