日本の南に熱帯低気圧4つも うち2つが24時間以内に台風へ

27日午前の時点で日本の南の海上には4つの熱帯低気圧がずらりと並んでいます。このうちマリアナ諸島付近の熱帯低気圧と沖縄の南にある熱帯低気圧が24時間以内に台風へと発達する可能性があります。

特に沖縄の南にある熱帯低気圧は発達しながら東シナ海を北上して10月はじめに九州付近へ接近するおそれも出てきています。現時点での進路予想を日米欧の予想を比較しながら見ていきます。

気象庁(JMA)

気象庁の週間天気予報の予報支援図では、沖縄周辺には来月初めにかけて沖縄周辺から九州付近にある「L」マークが台風です。一方、その東側を北上していく「L}マークはマリアナ諸島付近の熱帯低気圧が台風へと変わって北上していく可能性を示しています。

進路予想では、マリアナ諸島付近の熱帯低気圧は24時間以内に台風へと発達して日本の東海上を北上していく予想です。前日の予想に比べると台風として存在する期間が長くなる予想に変わりましたが、そこまで発達する予想とはなっていません。

一方で沖縄の南の海上にある熱帯低気圧は、24時間以内に台風へと発達した後にしばらく同じような海域にあったあと、ゆっくりと北上をはじめる予想です。こちらは発達して強い勢力にまで発達することが予想されています。

アメリカ・ヨーロッパも北上予想 強い勢力で九州方面へ接近も 

マリアナ諸島付近の熱帯低気圧の進路予想は大きくは気象庁の予報と変わりません。最大風速をみると日本の南の海上に北上した時に発達のピークを迎えるよそうですが、そこまで極端に強くなる予想ではありません。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁は、2つの熱帯じょう乱についてアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

マリアナ諸島付近の熱帯低気圧ついては気象庁やアメリカ海軍と同様に北西方向から北東方向へと進路を次第に変えて関東の沖合の海上に接近する可能性を予想しています。

一方、沖縄の南の熱帯低気圧に関しては北上して東シナ海から九州方面へと進む予想データが多くなっています。まだ予報のバラツキがかなり大きい段階ですが気になるところです。

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパの予想もアメリカの予報モデルとほぼ同じようなコースを示しています。

沖縄の南の熱帯低気圧 台風に発達して来週後半に九州方面へ北上か


アンサンブル予想データ(アメリカ・NOAA)


アンサンブル予想データ(ヨーロッパ・ECMWF)

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