9月も終わりを迎え、やっと秋らしくなってきました。そんな中でも気温や雨などまだまだ心配事は尽きないようです。また、27日には日本の南海上で台風17号が発生しました。気になる今後の進路は…?(9月27日「Nスタ」午後5時30分すぎの放送より)
■28日午前6時まで関東南部で120ミリ 伊豆諸島で200ミリ予想
日比麻音子キャスター:
27日(金)は警報級の雨になるおそれがあるとも言われていましたが、どうでしょうか。
気象予報士 森田正光さん:
雨の降り方は弱まっていて、弱い降り方になる状況になってきていると思います。降ったり止んだりという感じで、少なくとも28日(土)の昼ごろまでは雨のところが多そうです。
26日(木)から南の方から雨雲が広がってきています。それとは別に次々と南海上に台風や熱帯低気圧が存在しています。27日午後3時現在、紀伊半島の南海上にある雨雲の塊があり、この後、北上してきて各地に雨を降らせる予想です。
27日午後6時から28日午前6時の24時間降水量は多いところで、▼関東南部で120ミリ、▼伊豆諸島で200ミリと予想されています。
時間とともに弱まってきているため、これほど降らないかもしれませんが、100ミリ降れば、災害級になり得ますので油断しないでください。28日午前、午後にかけても降ったり止んだりする見込みです。
日比キャスター:
10月も見えてきましたが雨の予報が続いている一方で、名古屋はまだ33度と気温も高いですね。
気象予報士 森田さん:
週間予報の雨マークを見るだけだと、単なる雨だと思いがちですが、沖縄の雨はこれから発生するとみられている台風18号の影響を受けそうです。台風があると、その周辺では逆に気温が上がる現象があるため、気温が高い地域もありそうです。
実は今年は大気全体というか、空気が膨らんでしまっている状態で気温が高くなっています。多少寒気が入ってきても、またすぐに温まってしまうということが起きています。
■“ダブル台風”発生へ 進路によっては天気予報が大きく変わるおそれ
日比キャスター:
熱帯低気圧は台風18号になるのでしょうか。
気象予報士 森田さん:
フィリピンの東あたりにある熱帯低気圧は台風18号になるという情報が出ています。北に進む予想なので、沖縄・石垣島や宮古島、沖縄本島は大きな影響を受けそうです。勢力としては、10月2日(水)時点で975ヘクトパスカル、強い勢力と予想されていて、何かしらの被害がでるおそれがあります。
一方、27日午後に発生した台風17号がやっかいで、北上して関東から500キロくらいの海上を通りそうです。関東の沿岸部では強風域の影響を受けそうです。10月1日(火)、2日(水)あたりは、台風の進路によっては大きく天気が変化しそうです。
雨が降らないと見込まれている地域でも、台風17号の進路が少し西へずれたら降る可能性があります。来週にかけて、こまめに天気予報をチェックしてください。
日比キャスター:
少し前も、海水温が高くて動きが遅く予想が困難な台風もありました。
気象予報士 森田さん:
今年は特に海水温が高いので、いつまでも影響を受けそうです。海水温が高いと、水蒸気の蒸発量が増え、予想よりも雨量が多くなることがあります。
10月1日(火)は雨の予想。3日には西日本に、おそらく台風18号になったものがやってくると思いますが、それとは別に関東でも降ったり止んだりしそうです。
日比キャスター:
“ダブルでやってくる”ということで、通勤通学など気を付けていきたいです。
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<プロフィール>
気象予報士 森田正光さん
1950年名古屋市生まれ
(財)日本気象協会に入り、1978年ごろからテレビで天気解説
1992年にウェザーマップ設立
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