石川県によりますと、今回の記録的な大雨で能登地方の6つの市と町では、29日の時点で合わせておよそ150ヘクタールの農地で農作物の被害が確認され、ほとんどが稲刈りを直前に控えたコメの被害だということです。

県が農家などに聞き取り調査を行った結果、能登地方では大雨の前に稲刈りを終えた田んぼは60%ほどで、土砂崩れや冠水などで収穫ができなくなったところがあるとしています。

コメ農家などからは、稲刈りを終え保管していたコメが水につかり、出荷できなくなったとか、農業用の機械が壊れて使えなくなったという声が聞かれるということです。

県は調査が進んでいない地域もあることから被害がさらに拡大する恐れがあるとしています。

県はことし1月の地震で被災したコメ農家が再び大雨で被害を受けたケースが相次いでいるとして、国に対して農家への支援の強化とともに、被害の把握にあたる自治体への職員派遣などを求めています。

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