非常に強い台風18号は、台湾の南にあって、3日から5日頃にかけて沖縄地方に接近するおそれがあります。気象庁は、沖縄地方では、うねりを伴った高波に警戒し、強風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけています。台風18号は5日には台湾で熱帯低気圧に変わる予想ですが、雨雲が九州付近に停滞する秋雨前線にとりこまれ、広い範囲で大雨のおそれがあります。雨・風シミュレーションでは、2日(水)から4日(金)ごろにかけて、九州を中心に西日本の広い範囲で雨が予想されています。7日(月)までの雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。
台風18号 気象庁の進路予想
気象庁によると、非常に強い台風18号は、2日9時には台湾の南の南シナ海にあって、ほとんど停滞しています。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルです。
2日21時には台湾の南を、ゆっくりと北北東に進み、中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルと予想されています。
3日9時には強い勢力で台湾に上陸し、ゆっくりと北北東に進む予想で、中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルと推定されます。
その後、台湾を縦断するように北よりに進み、台湾で減衰する予想です。4日9時には台湾を北北東にゆっくりと進み、中心気圧は996ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルと予想されています。
5日9時には台湾北部にほとんど停滞し、熱帯低気圧に変わる予想です。中心気圧は1002ヘクトパスカルと予想されています。7日(月)までの雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。
急激に減衰する理由 台湾にある「玉山」標高約4000m
台風18号は、台湾に上陸する前は940ヘクトパスカルですが、上陸後は965ヘクトパスカル、996ヘクトパスカル、1002ヘクトパスカルと急激に衰える予想です。その理由のひとつが台湾にある山の高さです。
玉山(ぎょくざん)は、台湾の中央部に位置する3,952メートルの山です。富士山の3,776メートルより200メートルほど高く、日本統治時代には「新高山(にいたかやま)」と呼ばれていました。台湾にはこの玉山をはじめ、3000メートル級の山々が連なる台湾山脈が南北にのびています。
3日(木)から4日(金)にかけて、九州では局地的に発達した雨雲がかかる予想です。7日(月)までの雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。
気象庁の波・風・雨の予想
[波の予想]
▼2日~4日に予想される波の高さ
沖縄地方 5~6メートル うねりを伴う
その後、5日頃もうねりを伴いしけが続くおそれがあります。
[風の予想]
▼2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 17メートル (30メートル)
▼3日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 20メートル (30メートル)
▼4日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 18メートル (30メートル)
その後、5日頃も強い風が吹くおそれがあります。
[雨の予想]
沖縄地方では、4日にかけて、大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
▼2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄地方 100ミリ
▼その後、3日6時から4日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄地方 120ミリ
▼その後、4日6時から5日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄地方 120ミリ
今後の気象情報に注意してください。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。