台風18号「クラトーン」は、4日午前9時に南シナ海で熱帯低気圧に変わりました。ただ沖縄には今後も湿った空気が流れ込むため、引き続き大雨に注意が必要です。
気象庁によりますと、台風18号「クラトーン」は4日午後9時までに熱帯低気圧に変わりました。
台風18号は9月28日にフィリピンの東で発生しました。その後、台湾の南へ進み、動きが遅くなって、一時「猛烈な」勢力にまで発達しましたが、さきほど4日午前9時に、南シナ海で熱帯低気圧に変わりました。
日本への直接の影響はありませんでしたが、沖縄の先島諸島には湿った空気が入り、ここ数日は大雨が続いています。
4日朝は沖縄県与那国町付近で1時間に約100ミリの雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が発表されました。この後も局地的に雨雲が発達する見込みです。土砂災害などに警戒が必要です。
大気の状態は非常に不安定…激しい雨に注意
気象庁によりますと、4日は前線が東シナ海から本州付近を通って日本の東にのびていて、前線上の日本海には低気圧があって北東に進んでいます。
低気圧や前線に向かって、台風から変わった熱低低気圧周辺や高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降っている所があります。
低気圧は4日夜にかけて日本の東に進み、前線が北日本から西日本を南下する見込みです。低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降る所があるでしょう。
防災事項
落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
水害から避難する際は…4つの注意点
大雨に見舞われた時、洪水の危険度が高まる前に避難することが重要ですが、浸水してから避難する時の注意点が4つあります。
①正確な情報収集を心掛け、危険を感じたら、できるだけ早く避難しましょう。情報収集は、テレビやラジオ、インターネットなどを使い、川や用水路などを実際に見に行くのは絶対に止めてください。
②動きやすい恰好を心掛けましょう。荷物はリュックに入れて、両手を使えるようにしてください。靴は、長靴よりも、紐付きの運動靴の方が、おススメです。
③氾濫した水の流れは、思ったよりも、勢いが強いものです。水の深さが膝くらいまであると、大人でも歩くのが困難になります。水の中を歩くのが困難な場合は、頑丈な建物の上の階に避難するのも、身を守る方法の一つです。
④氾濫した水は、濁っているので、足元が見えにくくなります。側溝などに落ちないよう、棒で足下を確認しながら、移動してください。
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