静岡地方気象台によりますと、3日夕方、浜松市南部で竜巻の可能性がある突風が発生し、市によりますと、中央区内で12歳の男の子が割れたガラスで足を切るけがをしたとか、屋根が飛んだり車が横転したりしたといった通報が15件ありました。

気象台が現地に職員8人を派遣し、屋根が壊れた家の住民から当時の状況を聞き取ったり、被害地点を地図に記録したりして調査したところ、突風の被害が南北方向に広がっていることが分かったということです。

気象台の上清直隆次長は「竜巻かダウンバーストが突風の主な原因と考えられるが、現状はまだわからない。目撃情報などを調べて、この突風をもたらした現象を特定したい」と話しました。

気象台は被害の詳しい状況や、今回の突風が竜巻だったかどうかなどについて、調査結果をまとめて公表することにしています。

一方、突風による被害の通報が相次いだ当時、気象台が「竜巻注意情報」を発表していなかったことについて、上清次長は「積乱雲が発達するという予想になっていなかったので、注意情報を発表するまでには至らなかった。今後検討していきたい」と述べました。

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