8日午前9時現在、小笠原近海に熱帯低気圧があって、時速10キロで北北東に進んでいます。向こう24時間以内には中心付近の最大風速が18メートルに達し、台風19号となる見込みです。
10月の台風19号といえば、思い出されるのが2019年の台風19号(東日本台風)です。静岡県に強い勢力で上陸し、関東・東北地方を北上して広範囲に甚大な被害をもたらしました。宮城県内でも20人が死亡、2人が行方不明となっています。
一方で今回発生する台風は本州から離れた東の海上を北上する見込みで、予報円の最も西側を通った場合でも宮城県から500キロ以上東を通る予想となっています。
このため本土の天気を崩すことはない見込みですが、北の高気圧との間で等圧線の間隔が狭くなるため、間接的な影響で、海上では北寄りの風が強まり波が高くなりそうです。
宮城県の沿岸の波の高さは、9日(水)が1.5メートルのち3メートル、10日(木)が3メートルのち4メートルとなっています。
秋雨前線も北上
また、台風が北上することで、このところずっと本州付近にあった秋雨前線も北海道の東へと北上していき、11日(金)頃からはようやく大陸から乾いた空気を持った秋の高気圧が張り出してくるようになりそうです。
宮城県内は先月から晴れる日の少ない傾向が続いていて、特に南部の白石、丸森、亘理のアメダスではいずれも、日照時間が7日(月)まで5日間連続でゼロとなっています。9日(水)まで曇りや雨のすっきりしない天気が続きますが、台風が"ゲームチェンジャー"となって、10日(木)以降は次第に晴れ間が戻ってくるでしょう。
秋雨は、梅雨ほどは現象が明瞭ではないため「秋雨入り」や「秋雨明け」の発表はありませんが、宮城は10日(木)頃が「秋雨明け」と言えるかもしれません。宮城県内は9月の三連休は2回とも雨に見舞われましたが、10月12日(土)からの三連休は行楽日和が期待できそうです。全国的にも三連休は秋晴れの所が多くなるでしょう。
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