夏から秋に季節が進むとき、日本列島に雨をもたらす秋雨前線。今月に入って、広島県内でもまとまった雨を降らせました。今週の初め、竹原市では1時間に30ミリを超え、24時間で100ミリ近くの雨量となりました。

この「ミリ」とはなんでしょうか。「ミリリットル」?「ミリグラム」?正解は「ミリメートル」です。雨量は、「降った雨がどこにも流れ去らずに、そのまま溜まった場合の深さ」で表します。溜まった深さを「ミリメートル」で示しているのです。雨が降っているところに円柱状の入れ物を置いておくと、同じ場所であればどんな大きさの入れ物でも同じ深さになります。
「1時間に30ミリ」というのは深さが3cmの雨量です。この雨量は、バケツをひっくり返したような雨と表現されます。深さはたった3cmなのに、と思うかもしれませんが、この量の雨が降ると激しい雨となります。
また、広島県での24時間雨量の100mmというとかなりまとまった量です。例えば、1km✕1kmの範囲で100mmの雨が降ると、水の量は1億リットル。1リットルのペットボトルが1億本分です。
少し、雨量をイメージしやすくなりましたか?今後、テレビやラジオで雨量の「ミリ」が出てきたとき、想像しながら見たり聞いたりしてみてください。

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