珠洲市長橋町では、江戸時代から「塗浜」と呼ばれる場所に海水をまいて乾燥させる「揚浜式」と呼ばれる方法で塩作りが行われています。
この地域で塩作りを行っている会社の塩田では元日の地震で「塗浜」にひびが入る被害が出ましたが、修復を進め5月から塩作りを再開しました。
ところが9月の豪雨で「塗浜」に大量の土砂が押し寄せたため再び塩作りができなくなり、ことしの塩の生産量は例年の10分の1の400キロにとどまりました。
「塗浜」は海水を通しにくくするため砂を押し固めて作られていて、建設機械で土砂を取り除いた後再び固め直す必要があり、再建の見通しは立っていないということです。
塩作りの会社を経営する中巳出理さん(77)さんは「復興の兆しが見えたやさきの被災だったので、なんのために1度復旧したのか分からない。でも、ここで絶対負けない、くじけない、諦めないという思いで頑張らないと塩田がなくなってしまうので、引き続き頑張っていきたい」と話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。