20年前の平成16年10月23日に発生し、最大で震度7の揺れを観測した新潟県中越地震では68人が亡くなり、被害を受けた住宅が12万棟余りとなったほか、最大で10万人以上が避難生活を余儀なくされました。

このうち合併前の自治体も含めて22人が犠牲になった長岡市では、午後3時からおよそ100人が参加して追悼式典が開かれました。

式典では参加者が1分間の黙とうをささげたあと、代表者らが献花台に花を手向けて犠牲者を悼みました。

長岡市の磯田達伸市長は「この20年間でたくさんの支援をいただき、復興を成し遂げられた。改めてきょうをスタートとして地震の記憶と感謝の気持ちを次の世代に引き継いでいきたい」と述べました。

このあと、市内の小学生が授業で学んだ地震が起きた場合の対応について発表し、日頃から近所の人とのつながりを大切にするとともに、危険な場所を事前に確認しておくことが大切だと述べました。

長岡市では災害への備えを強化するため住民がみずから命を守り、助け合う「自助」や「共助」が大切になるとして、住民に避難訓練の実施などを促す新たな条例が23日から施行されています。

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