大型の台風21号 “非常に強い勢力”で台湾直撃か その後は東へ急カーブ

台風21号は29日午前にはフィリピンの東の海上にあって西寄りへと進んでいます。大型の強い勢力となっています。

衛星画像をみても中心付近に雲がまとまって円状になってきています。これから発達のピークを迎えてさらに発達して非常に強い勢力となる予想です。

台風はこのあと先島諸島の南の海上を北上して台湾を直撃する可能性が高くなっています。その後は東寄りへと大きく向きを変えて東シナ海方面へと進む見込みです。

先週までの予想ではもっと東寄りを北上して本州付近へと接近する可能性を示唆する予想データもありましたが、予想よりも大回りとなって台湾に直撃する予想となりました。上空の高気圧が先週までの予想よりもさらに強まるために台湾方向へと進むようになっています。

11月スタートは季節外れの大雨に 秋雨前線とのコラボ

西日本に来るころには温帯低気圧に変わっている予想です。一方で11月1日から3日にかけて東日本や西日本付近にのびる秋雨前線と一帯となって東へと進み、暖かく湿った空気をもたらすために前線の活動を活発にさせるおそれがあります。

10月31日から11月2日ころにかけて西日本から東日本の日本海側を中心に警報級の大雨となる可能性があります。

この時期としては暖かく湿った空気の流れ込みが強まるために季節外れの大雨となるおそれがあります。3連休の前半までを中心に雨の降り方にはご注意ください。

アメリカ・ヨーロッパ 海外予報機関の台風進路予想は?

アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)

台風21号についての進路予想をみると、大きくは気象庁の予想と同じような傾向となっています。台湾に上陸する直前の最大風速は100ノット以上と予測されています。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁の台風21号に関するアンサンブル予報結果です。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。

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