大型で強い台風21号は、フィリピンの東を北よりに進んでいて、最大瞬間風速70メートルで沖縄の先島諸島に近づく予想です。台湾に上陸したあと、北東に進路を変え、九州よりに進路を変える予想です。2日には温帯低気圧に変わるとみられますが、発達した雨雲をともなって九州に接近し、1日ごろから2日ごろにかけて警報級の大雨が降るおそれがあります。2日から3日にかけては東日本を中心に大雨が予想されます。3日までの雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。

気象庁HPより

気象庁によると、大型で強い台風21号は、29日15時にはフィリピンの東にあって、1時間におよそ10キロの速さで西へ進んでいます。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルです。

台風21号は、30日15時には非常に強い台風となって、フィリピンの東を中心とする半径65キロの予報円内に達する見込みです。中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで1時間に15キロの速さで北西に進む予想です。

31日には沖縄の南  台風→低気圧の大雨が九州を直撃か

31日15時には非常に強い台風のまま、1時間に20キロの速さで北西に進んで台湾に上陸し、中心気圧は940クトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルが予想されます。

31日から1日にかけて台風は台湾に上陸して勢力を落とす予想で、1日15時には華南に進み、中心気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルと予想されます。

台風21号は、1日には日本寄りに進路を変え、2日15時には東シナ海で温帯低気圧になる見込みです。中心気圧は1002ヘクトパスカル、最大瞬間風速は25メートルと予想されます。

画像で掲載している3日までの雨・風シミュレーションでは、台風21号から変わった温帯低気圧は、2日ごろから3日ごろにかけて東シナ海を日本よりに進み、九州を直撃する予想です。前線を刺激し、1日ごろから3日ごろにかけて西日本から東日本の広い範囲で大雨のおそれがあります。今後の気象情報に注意してください。

気象庁の波と風の予想 沖縄地方では高波に厳重警戒 暴風に警戒を

[波の予想]
 沖縄地方では、30日は大しけとなり、31日は猛烈なしけとなる所があるでしょう。
 30日に予想される波の高さ
  沖縄地方 7メートル うねりを伴う
 31日に予想される波の高さ
  沖縄地方 9メートル うねりを伴う
 その後も、11月1日頃にかけて大しけとなるおそれがあります。

[風の予想]
 沖縄地方では、30日から31日は非常に強い風が吹く所があるでしょう。
 30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  沖縄地方 20メートル (30メートル)
 31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  沖縄地方 25メートル (35メートル)
 その後も、11月1日頃にかけて風が非常に強く吹くおそれがあります。

[防災事項]
 沖縄地方では、高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。台風の進
路等によっては、11月1日頃にかけて、警報級の大雨や高潮となるおそれ
があります。

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