台湾の中央気象署によりますと、台風21号は日本時間の31日午後2時40分ごろに台湾東部の台東県に上陸したあと北西に進み、31日夜には台湾海峡に抜ける見込みです。
台風の接近に伴い各地で雨と風が強まっていて、消防などによりますと、これまでに中部の南投県で倒れた街路樹に小型トラックが押しつぶされ、56歳の女性1人が死亡したほか、中部の台中や彰化県など広い範囲であわせて73人がけがをしたということです。
台湾では、すべての県と市で31日は終日、出勤や通学を停止する措置がとられていて、北部の台北ではふだんは混み合う朝の時間帯もバス停や駅は閑散としていました。
また、31日は台湾本島と離島などを結ぶ空の便がすべて欠航しているほか、国際線や台湾と中国を結ぶ便も3割余りが欠航するなど、交通機関に大きな影響が出ています。
台湾の気象当局は1日朝にかけて強い風や雨が続く見通しだとして、厳重な警戒を呼びかけています。
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