能登半島地震で、輪島港の周辺では海底が1.5メートルから2メートルほど隆起し、土砂のしゅんせつを行って航路を確保したものの、周辺の海底地形がどう変化したのか詳しくはわかっていません。
九州大学で浅い海域の調査研究などを専門に行っている菅浩伸 教授は、船が安全に航行できるルートの確保につなげようと27日から輪島港周辺で海底地形を調査しています。
28日は、輪島港からおよそ1.5キロ沖で調査を行い、超音波を使って地形を調べる「マルチビーム音響測深機」という装置で海底の地形や水深を詳しく調べました。
調査は、輪島市と珠洲市の海域で5月5日まで行う予定で、海底の活断層の調査も、あわせて実施することにしています。
菅教授は、得られたデータをもとに今後、海底の地形図をつくり、航行の参考になる資料として公開する予定です。
菅教授は「海底の浅い海域を詳しく調査できる研究機関はわれわれだけなので、漁業者などのお役に立てると思います」と話しています。
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