かんきつ栽培が盛んな宇和島市吉田町では、2018年の西日本豪雨でみかんの木が土砂に流されるなど大きな被害を受け、畑の復旧が進められてきました。

このうち中島利昌さんの畑では、畑をほぼ元の形で復旧する「原形復旧」が進められ、被災の翌年に植えたおよそ220本の苗木が成長して、初めての収穫を迎えました。

収穫には、以前からボランティアで支援を続けている香川大学の学生なども駆けつけ、丁寧にはさみを入れて、きれいに色づいた果実を取っていました。

5年前からボランティアとして訪れ、ことし大学を卒業した田中健太郎さんは「初めて来たときは苗木もまだ本当に小さかったので、オレンジのみかんがなっていて、驚きと感動があります。大きく育ってうれしいです」と話していました。

農家の中島さんは「苗木を育ててきた今までは、経費は出るが収入は得られないという日々で、きょうは言い表せられないくらい大事な日です。徐々に収穫量を増やしていきたいです」と話していました。

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