福井県坂井市の「越前松島水族館」では、能登半島地震で被災した石川県七尾市の「のとじま水族館」からカマイルカとウミガメ、それにゴマフアザラシを受け入れ、飼育してきました。
ことし7月以降、施設の復旧工事が終わった動物から順次、「のとじま水族館」に戻されていましたが、最後まで残っていたカマイルカ2頭も戻されることになり、19日朝、搬出作業が行われました。
作業では担架にのせたイルカをクレーンでつり上げ、ゆっくりと移送用の水槽に移していました。
そして、イルカをのせたトラックは飼育員たちに見送られながら、「のとじま水族館」に向けて出発しました。
飼育員によりますと、イルカは緊張した様子でしたが、けがをすることなく、安全に運び出すことができたということです。
「越前松島水族館」の菊地香織飼育員は「問題なく送り出せてほっとしています。さみしい気持ちもありますが、元気に返せることがうれしいです」と話していました。
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