検診は、エコノミークラス症候群の予防・検診活動を行っている団体が無料で実施し、輪島市門前総合支所のロビーには多くの住民が訪れました。

検診ではまず血圧を測ったあと、検査技師がふくらはぎのあたりにエコーをあて、モニターを見ながら血栓がないかを調べていました。

29日の検診に訪れた128人のうち10人に血栓が見つかったということで、見つかった人には医師が紹介状を書いて医療機関の受診を促し、そのほかの人にも血流をよくする専用のストッキングの着用など予防策を説明していました。

血栓が見つかった仮設住宅で暮らす60代の男性は「脚にしびれがあり検診を受けました。気付いていなかったので、分かってよかったです。病院を受診します」と話していました。

検診を行った「エコノミークラス症候群予防検診支援会」の会長で、新潟大学の榛沢和彦特任教授によりますと、新潟県中越地震や東日本大震災などでは地震の4、5か月後に患者が増える傾向がみられ、気分が落ち込むなどして食欲や運動量が減ることが原因になる可能性があるということです。

榛沢特任教授は「水分を十分にとり、歩くなどの運動をして予防してほしい」と話していました。

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