七尾市の「青柏祭」は、平安時代から伝わる能登地方を代表する春祭りで、高さおよそ12メートル、重さ20トンほどある「でか山」と呼ばれる巨大な山車が練り歩く「曳山行事」がユネスコの無形文化遺産に登録されています。
ことしは、地震で市内の道路がひび割れたり電柱が傾いたりしていることや、1か月ほどかけて山車を組み立てる際に余震が起きると安全が確保できないことから「曳山行事」は取りやめとなりました。
4日は、市内の神社に地元の人たちが集まり、宮司が祝詞をあげて一連の神事が行われました。
このあと、被災地支援に携わる「シルク・ドゥ・ソレイユ」の元メンバーが日本に古くから伝わる曲芸を奉納したほか、地元の3つの地区の若者たちが、曳山行事の際に歌う「木遣り」を奉納しました。
青柏祭でか山保存会の高木純二会長は「曳山行事の中止は苦渋の決断でした。早く復興して、来年は市民の皆さんと笑顔で明るく『でか山』を引っ張っていきたい」と話していました。
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