志賀町の増穂浦海岸には、昭和62年に全長460メートルの木製のベンチが設けられ、一時は「世界一長いベンチ」としてギネス世界記録にも認定されました。

志賀町は、ベンチが老朽化したため、去年7月に大規模な改修工事にとりかかりましたが、能登半島地震で材料の「能登ヒバ」の仕入れ先が被災したことなどから中断し、10日に、予定より40日余り遅れて工事が終わりました。

11日は現地で式典が行われ、稲岡健太郎町長が「ベンチからの眺めは、町が誇る観光資源です。多くの人に見に来てもらい、震災からの復興を成し遂げたい」とあいさつしたあと、関係者がテープカットをして改修を祝いました。

訪れた人たちは早速、ベンチの座り心地を確かめ、青空のもと海を眺めたり記念写真を撮ったりして楽しんでいました。

石川県内灘町から家族で訪れた男性は「ベンチが以前よりもきれいで、いいと思います。座るところがたくさんあるので、多くの人に来てもらいたいです」と話していました。

また、金沢市から来た夫婦は「被災した親戚を訪ねたのにあわせて立ち寄りました。早く復興が進んでほしいと思います」と話していました。

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