輪島市にある明治43年創業の和菓子店は、能登半島地震で工場の屋根が崩れるなどして休業していましたが、6日から大きな被害を免れた店舗で営業を再開しました。
およそ3か月ぶりにのぼりが立った店先には地元の人や県外のボランティアなどが次々と訪れて温かいまんじゅうをほおばり、用意したおよそ40個は開店から1時間ほどで完売したということです。
店によりますと、工場再開のめどは立たず、当面は被災を免れた冷凍販売用のまんじゅうを温めて販売するということです。
東京都からボランティアに来ている女性は「すぐ近くの朝市はことばも失うような状況ですが、ここにおまんじゅうがあって建物が残っていることにほっとします」と話していました。
和菓子店「柚餅子総本家中浦屋」の中浦政克 社長は「お客さんの笑顔を見ることができ、お客さんから『待っとったよ』などと声をかけてもらったのがうれしかったです。これからなんとか製造できる環境を整えて継続的に商品が提供できるようにしたいです」と話していました。
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