「台風発生」過去7番目以内の遅さが確定

5月15日現在、今年はまだ台風が発生していません。台風1号の発生を遅い順に調べてみますと、1951年以降、遅い方から7番目以内となりました。

6月中の台風1号発生は過去3回、7月になってからの台風1号発生は、過去3回あって、最も遅い台風1号の発生の記録は7月9日(1998年)となっています。

《台風1号発生が遅くても年間発生数が少ないわけではない》

右の欄の台風発生数を比べてみると、年によってバラつきが大きく台風1号の発生時期が遅くても、年間の発生数が少なくなるわけではありません。

なお、平年の年間台風発生数は25.1個で、6月以降の台風1号の場合、平年より多い3回、平年より少ない3回となっています。

インド洋の海水温が高いため、台風が発生しにくい

インド洋熱帯域で海水温が高いことで、台風が発生しにくくなるのはなぜでしょうか?

〈インド洋海水温【高い】〉→〈海面から蒸発が起きやすくい〉→〈積乱雲の発生【多い】〉

インド洋の海水温が高いため、海面から蒸発が起きやすくなって、積乱雲の発生が多くなってしまいます。積乱雲の発生が多いということは、インド付近は相対的に気圧が低い、【低気圧】のような状況になります。

台風の発生領域が高気圧に覆われる

インド洋付近の【低気圧】がフィリピン付近の【高気圧】を強めるため、台風が発生しやすい領域が、その勢力の強い高気圧に覆われ、台風の発生が抑制されます。

しかし、この状態が長く続くとは考えにくいです。この夏も台風シーズンを迎えると思われます、その時に備え、しっかり準備しておきましょう。

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