能登半島地震の被災地では、行政が費用を負担して建物の解体や撤去を行う「公費解体」が進められていて、3968棟の住宅で被害が確認された中能登町でも、20日から公費による解体工事が始まりました。

このうち、「半壊」と認定された中能登町西馬場の築45年の木造住宅では、ショベルカーが運び込まれ、業者が畳やふすまを外してトラックに積み込んだり、電球を外したりしていました。

この家に住んでいた70代の男性は「子どもとの思い出もあり、とてもさみしい思いです。子どもにとっては思い出の場所ですし、住み慣れた場所なので解体後でも小さい家を建ててここで暮らしたい」と話していました。

町によりますと、これまでに「公費解体」の希望者から351棟の申請が寄せられていて、順次、解体工事を進めていくということです。

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