衛星画像では低気圧が巻き上げた大量の黄砂が・・・

ひまわり衛星画像(可視画像)

気象庁が発表している黄砂飛来予想によると、日本列島には16日(火)以降、黄砂の飛来が予想されています。14日(日)朝時点の衛星画像を見ると、大陸にある低気圧の雲の中に茶色いものが取り込まれている様子が確認できます。おそらくこれは低気圧の通過に伴って巻き上げられた大量の黄砂だとみられます。

黄砂観測実況図(13日・気象庁HP)

現地の地上の観測では、すでに12日以降、黄砂が観測されていて、視程(=水平方向の見通し)が2キロ以下の濃い黄砂が観測されています。

この黄砂のエリアが16日(火)以降、西日本へと流れ込み、その後東日本や北日本へも広がっていくと予想されています。

黄砂が広がるエリアやタイミングなどの詳細は、3時間ごとの予想シミュレーションをご確認ください。

3時間ごとの黄砂飛来予測シミュレーション(4/17まで)

視程5キロ前後になると砂の付着や交通障害のおそれ

黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。

環境省HPより

黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。

環境省HPより

日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。

造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。

環境省HPより

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