フランスを訪問中の岸田首相は、日本時間の2日、OECD(経済協力開発機構)の会合で、生成AI(人工知能)のルールづくりを議論する国際的な枠組みの創設を表明する方針。

日本が議長国として臨むOECDで、岸田首相は生成AIや気候変動など、世界的な課題で議論をリードしたい考え。

岸田首相は、OECD閣僚理事会の議長国演説で「ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序」を訴える。

生成AIに関する会合では、2023年のG7(主要7カ国)広島サミットで提起した「広島AIプロセス」への賛同を募り、国際ルールを議論する枠組みの創設を表明する。

さらに、OECDと東南アジアの関係強化を訴える予定で、同行筋は「グローバル・サウス諸国を巻き込むことが重要だ」と話している。

また、マクロン大統領と首脳会談を行い、海洋進出を進める中国を念頭に、新たな安全保障協定に向け協議する考え。