国営の中国中央テレビによりますと1日未明、南部の広東省梅州の山あいを通る高速道路の路面が長さおよそ18メートルにわたって大きく崩れ落ちました。

崩落した場所では車23台が転落し、これまでに48人が死亡し、30人がけがをしたということです。

また死傷者のなかに外国人は確認されていないということです。

中国の消防当局などがSNSに投稿した現場とみられる映像には、路面が大きく陥没し、大きな炎や煙が上がっている様子が確認できます。

中国では1日からメーデーにあわせた5日間の連休が始まり、旅行や帰省で高速道路の交通量が増えていました。

広東省では先月上旬から、記録的な大雨の影響で洪水や土砂災害が相次いでいて、一部の中国メディアは、現場近くでも大雨が続いていたと伝えています。

同じ高速道路では、去年4月にも大雨の影響で斜面が崩落したということで地元当局が詳しい原因を調べています。

習主席が重要指示 “救助活動と負傷者の治療に全力を”

今回の事態を受けて、習近平国家主席は現場の救助活動と負傷者の治療に全力を尽くすとともに、人々の生命と財産、それに社会全体の安定を確保するよう求める重要指示を出しました。