第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)を4勝1敗で制した藤井聡太名人(21)は初防衛から一夜明けた28日、北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで取材に応じ、「今期は内容的にも苦しいところもあった中で(初防衛という)結果を出せてほっとしたという気持ちもある」と安堵(あんど)の表情をのぞかせた。
前夜は打ち上げを終えて自室で対局を少し振り返り、7時間半ほど寝たという藤井名人。3日後の31日には、挑戦者の伊藤匠七段(21)に1勝2敗で先に王手をかけられた叡王戦五番勝負第4局が控える。更に6月6日には山崎隆之八段(43)との初タイトル戦となる棋聖戦五番勝負も開幕し、多忙な日々が続く。
「叡王戦がスコア的には苦しい状況だが、第4局がすぐあるので今日からは叡王戦に向けて考えていきたい。棋聖戦も開幕するので、そちらも少しずつ考えていく」と、次の大舞台に気持ちを切り替えた。【丸山進】
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