山陰出身の3人の若手噺家による落語会が松江市で開かれ、日頃磨いた話芸を披露しました。

26日に松江市で開かれた落語会。島根・鳥取両県で落語などの伝統話芸を広げる活動に取り組む「山陰落語の会」などが企画しました。高座に上がったのは、山陰出身の3人の若手噺家。松江市出身の桂伸べえさんと立川幸之進さん、米子市出身の立川らく人さん。いずれも真打ちの一つ下の階級「二つ目」で、ふだんは東京を拠点に活躍しています。山陰出身の3人が顔を揃えての松江での高座だけに熱が入ります。
演目はあらかじめ決めず、その日の客席の雰囲気や客の年齢層、さらに天候まで考えて決めるということで、まさに生ものです。若い客が多い時には、古典にも現代の言葉を取り入れ、オチも変えるなど工夫しているそうです。
トリをつとめた立川幸之進さんは3人の中で最年長の44歳。これまで2度「前座修行」を経験するなど紆余曲折もありましたが、2025年5月の真打ち昇進が決まっています。東京の落語界で山陰両県出身者では、初めてとみられます。

観客は、三者三様の噺の世界に時には笑い、時には聞き入り、時の経つのを忘れて楽しんでいました。

観客:
「落語を聴く機会が少なくなっているので、久ぶりに聴けて良かった。心の中にぐっときて楽しい笑いで嬉しかった。

観客:
幸之進さんは今度真打ということで、貫禄が出て迫力もありました。

立川幸之進さん:
「少しづつでも上手くなっていれば良いと思いながらやっている。それがお客さんに届くように頑張っていきたい。真打ちをきっかけにちゃんとやっていきたい」

山陰落語の会では、今後も年2回程度のペースで山陰出身者の落語会を開きたいとしています。

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