将棋の第65期王位戦(新聞三社連合主催)の挑戦者決定戦が30日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、渡辺明九段(40)が斎藤慎太郎八段(31)に勝ち、藤井聡太王位(21)=名人・竜王・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=への挑戦権を獲得した。七番勝負は7月6日、名古屋市で開幕する。
渡辺九段と藤井王位とのタイトル戦は6度目。渡辺九段にとっては初めての王位戦となる。
渡辺九段は「手将棋模様になり1手1手が難しかった。王位戦は1回も出られてない棋戦で心残りがあったので、今回出場することができるのはうれしいです」と話した。そのうえで、藤井王位との対戦については「今まで結果が出せてないので、今までの借りを返せるようにやりたいなと思います」と意気込みを語った。
藤井王位は今期の王位戦で5連覇をめざす。連続5期か通算10期獲得すると永世王位の資格を得られるため、藤井王位にとって永世王位がかかるシリーズになる。(杉村和将)
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