兵庫県西宮市は6日、ふるさと納税の返礼品などをPRする「ええもんひろめ大使」に、お笑いコンビ「矢野・兵藤」の兵藤大樹さん(53)を任命し、就任式を開いた。中核市ワースト1位のふるさと納税による市税流出を食い止めようと、兵藤さんの発信力に期待をかけている。
2023年度の市税流出額は約31億円に上り、市は同年、部署横断の若手有志による「ふるさと納税タスクフォース」を設置。メンバーは通常業務をこなしながら広田神社での巫女(みこ)体験など新たな返礼品を開拓し、広報力強化策として兵藤さんの起用を提案。就任の交渉も担った。
兵藤さんは12年前から家族で市内に居住。テレビやラジオでレギュラー番組を持ち、ユーチューブでも発信している。兵藤さんは早速「(市の名産の)お酒とおつまみで晩酌用の『兵藤セット』を作っては」と新たな返礼品を提案。石井登志郎市長は「持ち前の明るさと『えびす様』のようなお顔で西宮のええもんを広めていただきたい」と喜んだ。【稲田佳代】
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