藤井聡太名人と豊島将之九段の色紙を案内する市の担当者=別府市上野口町で2024年6月7日午後2時10分、石井尚撮影

 第82期名人戦七番勝負第4局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、九州電力、QTnet協力)の開催を振り返る記念展が7日、大分県別府市役所で始まった。藤井聡太名人や挑戦者の豊島将之九段が揮毫(きごう)した色紙などが、8月30日までの平日午前8時半~午後5時に見ることができる。

展示されている豊島将之九段の封じ手=別府市上野口町で2024年6月7日午前11時55分、石井尚撮影

 色紙には、藤井名人が「飛翔」、豊島九段が「一心不乱」と書いた。2日間の対局のうち、1日目の最後に豊島九段が翌日の指し手を記した「封じ手」も展示。桂馬を7七に動かすよう、盤面に赤色のペンを使って書き込んでいる。その横には、立会人の深浦康市九段が封じ手を開ける写真が添えられ、対局の緊張感を伝えている。

 また、対局者の2人が参加した前夜祭と対局を撮影した写真をテレビモニターを使って流している。【石井尚】

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