今年の稲の出来は。愛媛県の今治市大三島町にある大山祇神社で10日、恒例行事の御田植祭が行なわれ、稲の精霊と勝負を繰り広げる一人角力が奉納されました。

五穀豊穣を祈る御田植祭は660年以上前から行なわれている伝統行事で、一人角力は県の無形民俗文化財に指定されています。

大勢のギャラリーを前に気合十分の力士「一力山」が相対するのは、見えない稲の精霊。取り組みは3番勝負です。

行事:
「古式により稲の精霊と取り組む一人角力」

一番目は押し出しで精霊、二番目は打っちゃりで一力山が勝利。1勝1敗で迎えた三番目の勝負は上手投げで稲の精霊が勝利。2勝1敗で今年も稲の精霊が勝ちました。

見物した地元の女性:
「名演技だと思います」

オーストラリアから来た男の子:
「スモーイズグレイト!」

一力山:
「去年よりパワーアップしてる感じですね。いつもより足を多めに取られて振り回されたんで強かったです。去年より強かったと思うんで今年は豊作は間違いないと思っております」

このあと地元の小学生の早乙女16人が斎田に入り、稲の苗を一本一本丁寧に植えて行きました。植えられた苗は秋に刈り取られ神様に供えられます。

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