沖縄タイムス社はこのほど、照井裕著「復国の大地 第2部」(四六判、166ページ、1760円)を出版した。沖縄で生まれ、ボリビアに移住した主人公が、東京の中学生に手紙で自分の人生を語るという想定で書いた小説の続編。書店(インターネット含む)や、沖縄タイムスギャラリーショップで購入できる。
照井裕著「復国の大地 第2部」照井さんは「新沖縄文学賞」(沖縄タイムス社主催)の第13回受賞者。2021年の第1部の続編で、1944年の10・10空襲を中心に描いている。中学生にも読めるように振り仮名を付けた。膨大な資料に基づいた時代描写も特徴。主人公の避難先である宜野湾の戦前の風景も、鮮やかに描かれている。
照井さんは「主人公の記憶、知識、見識。それらが織り成す物語の世界に、独自の味わいを生み出したいと願って書いた」と作品への思いを話した。
問い合わせは沖縄タイムス出版コンテンツ部、電話098(860)3591。
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