「男と女」など数多くの映画に出演し、人気を博したフランスの俳優アヌーク・エーメさんが18日、パリの自宅で死去した。92歳だった。娘で俳優のマヌエラ・パパタキスさんがSNSで公表した。

 1932年、パリで俳優の両親の下にフランソワーズ・ドレイフュスとして生まれる。47年に銀幕デビュー。恋愛映画「火の接吻(せっぷん)」(49年)や、50年代の「汽車を見送る男」「恋ざんげ」などに出演して注目を集めた。

 イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活」(60年)、「8 1/2」(63年)への出演で名声を確立した。クロード・ルルーシュ監督の「男と女」(66年)ではヒロイン役を好演。作品はカンヌ映画祭で最高賞に輝き、印象的な主題歌は「ダバダバダ……」と口ずさまれて世界的にヒットした。((パリ=時事))

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