2025年秋から放送される連続ドラマのモデルに決まり注目を浴びる、明治の文豪、小泉八雲の妻“セツ”にスポットをあてた企画展が、松江市で27日から始まりました。

松江市の小泉八雲記念館で始まった企画展「小泉セツ、ラフカディオ・ハーンの妻として生きて」。2024年が、八雲の没後120年にあたるのにあわせて企画されました。会場には、新潟県の美術館が所蔵し、松江では初公開となる八雲の遺言状など、妻・セツにまつわる資料約70点が展示されています。
中には、八雲のひ孫の小泉凡館長にとって、身近で、深い思い入れがあるという品も…。セツが生前愛用していたという「姿見」です。

小泉八雲のひ孫・小泉八雲記念館 小泉凡館長:
木のフレームの右側だけが色あせている。セツが濡れ手ぬぐいを右側にかけていたからフレームが色あせたと聞いて、その時セツを身近に感じた。

このほか、セツが家計を助けるため機織りをしていた時に、端切れを集めて作った「織見本帳(おりみほんちょう)」や八雲から英語を教わりながら書き記した単語帳なども紹介され、資料を通してセツの人生をたどることができます。

来館者:
ヘルンの期待を満たす素養を持っていた(セツは)すごい方ですね。

小泉八雲のひ孫・小泉八雲記念館 小泉凡館長:
(セツは)八雲と同じように赤貧を克服する苦労をしている。たくましくしなやかに生きたセツの生き方を通じて、何らかのヒントとか元気をもらっていただければうれしい。

ドラマ化が発表される前から開催が決まっていたというこの企画展は、2025年6月8日まで開催。25年秋のドラマ放送に向けて、注目度が高まりそうです。

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