テレビ東京などが昨年3月28日に放送した「激録・警察密着24時!!」で、過剰な演出や不適切な内容があった問題について同社の長田隆専務は27日の定例会見で、「摘発の日」と事実と異なるテロップを付けた理由などを説明した。

  • 「摘発の日」映像、前日に撮影していた テレ東「警察密着24時」

 番組については、「摘発の日」というテロップに続く愛知県警蟹江署長の訓示の場面が、実際には摘発の前日に撮影されたものだったことが新たにわかっている。

 テレ東は会見で、テロップは「ケアレスミス」だったと説明。当時の流れとして、前日午前10時に訓示が行われた後、同11時ごろに捜査員らが車両に乗り込み、署を出発。被疑者宅やオフィスのある神奈川県に到着したのは夕方で、翌日早朝に強制捜査に入ったとした。番組スタッフは、捜査員らと同行したという。

 テレ東は番組について、5月28日に公式サイトなどで謝罪。同30日の定例会見では、長田専務が署長訓示の場面について、逮捕後に撮られた「再現」であることを否定して「あれはリアル」とした一方、日付の誤りには言及していなかった。

 27日の会見で、長田専務は「(5月末の会見では)社内の一部は知っていたが、私は把握していなかった」と話した。

 また、ほかにも把握できていない点があるのでは、という質問に対しては、「他にそういう事例は起こっていない」と述べた。

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