【兵庫】「炎の転校生」「逆境ナイン」などで知られる漫画家・島本和彦さん(63)の原画を集めた企画展「島本和彦 炎の原画展ver.2~ふたりの手塚編~」が、宝塚市武庫川町の市立手塚治虫記念館で開かれている。10月27日まで。
島本さんは北海道出身で、本名は手塚秀彦。手塚作品の影響も受けて漫画家になったが、「手塚漫画という言葉が広く知られていたので、本名をペンネームに使う勇気がなかった」という。
今回は、東京で昨年開いた原画展に新たな作品を追加した。自身の代表作に、島本さんが手塚プロダクションの許可を得て、漫画雑誌に掲載したパロディー版「マグマ大使」を加えた約190点を展示している。
会場を訪れた島本さんは「手塚先生は、晩年まで実験作に取り組む意欲があった。その姿勢が、すごく好きです」と語った。「私も1回やったものはやりたくない。漫画界で誰もやっていなかったことを、どうやって切り取るかという気持ちで作品を描いている」と話す。
入館料は大人700円、中高生300円、小学生100円。月曜休館(祝日と重なる月曜日と7月22日から8月中の月曜日は臨時開館)。問い合わせは記念館(0797・81・2970)。(三浦宏)
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