俳優・永瀬正敏さんの主演映画「箱男」ジャパンプレミアが行われ、永瀬さんのほか、浅野忠信さん、白本彩奈さん、佐藤浩市さん、監督の石井岳龍さんが登壇しました。
本作は、1993年に亡くなった作家・安部公房による長編小説が原作で、1997年に映画製作が決定し、永瀬正敏さんと佐藤浩市さんがキャスティングされるもクランクイン前日に突如頓挫。
奇しくも安部公房の生誕100年にあたる今年、27年越しで完成した話題作です。
永瀬さんは、“今日は本当にうれしいです。この日まで27年かかりました。楽しんでいただけたらと思います“と、力を込めてあいさつ。
また、永瀬さんと数多くの作品で共演し、「箱男」で永瀬さんの宿敵役を演じている浅野忠信さんは、“(これまで)永瀬さんの宿敵ばかり(役で)やってて、僕は「箱男」にも出られて幸せですし、出来上がりも大好きな作品なので、今日は皆さんにも楽しんでもらえると思います“と、作品の完成度に自信をのぞかせました。
27年前を振り返り、永瀬さんは、“あまり経験したくないことが起きてしまいまして。明日クランクイン、今日は写真(撮影)から先に始めましょうという感じで、ロビーに皆んな集まっていたら、監督とプロデューサーが呼ばれて。しばらくしたら、監督がホテルの外を歩いて行かれる後ろ姿を偶然見てしまって。あれ、どこ行くんだろうなと思っていたら「あの映画は中止です」と言われてしまって。その監督の後ろ姿はずっと忘れないと思ってました“と、当時の様子を明かしました。
また永瀬さんは当時、撮影前の過ごし方について、“ずっと箱に入っておりました。美術部さんに(箱を)一つお借りして、トイレとお風呂に入る時以外は、箱の中で生活をしていまして。スタッフに「また入ってる」って言われながら。僕の役は、頭から箱をかぶってるので、ちょっとでも感じたいと思って、今回も同じことをしました“と、驚きの役作りを語りました。
さらに永瀬さんは、“この映画が「残念ながらできません」となった時に、浩市さんに「デートしよう」って言われて“と告白。
その際、佐藤さんから今後どうするつもりか尋ねられ、永瀬さんは、“「箱男」にどうしても出たい“と伝えたエピソードを明かし、“(佐藤さんに)ニヤッと笑われて「わかった」っておっしゃってくれて。あんな緊張したデートは初めてでしたねぇ“と、しみじみ噛み締めました。
すかさず佐藤さんから、“デートじゃないっつーの!“と、照れたようなツッコミが入り、会場は笑いに包まれていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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