囲碁の世界メジャー棋戦「第10回応氏杯」で、一力遼棋聖(27)が日本勢として7年ぶりのメジャー棋戦の決勝進出を果たした。9日、中国浙江省寧波市で打たれた準決勝三番勝負第3局で中国の柯潔(かけつ)九段(26)を破り、初戦負けのあと2連勝の逆転で制した。決勝は8月から中国の謝科(しゃか)九段(24)との五番勝負で争う。

 一力は日本勢でただひとり予選を突破し、日中韓台4カ国・地域のトップ棋士16人による本戦に出場。今月3日の1回戦から中国勢3人を破った。日本勢のメジャー決勝進出は、2017年「LG杯」の井山裕太王座(35)以来。05年LG杯の張栩(ちょうう)九段(44)以来のメジャー制覇をめざす。

 一力は「全体的に自分の力を出し切ることはできたかなとは思います。(決勝の相手の)謝科さんには前回の応氏杯準決勝でやられているので、リベンジする気持ちで頑張りたい」と話した。(大出公二)

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