囲碁の第79期本因坊戦本戦トーナメント(毎日新聞社・日本棋院・関西棋院主催)挑戦者決定戦が18日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、余正麒八段(28)が芝野虎丸名人(24)=十段=に238手で白番中押し勝ちし、一力遼本因坊(26)への挑戦権を獲得した。余八段は初挑戦。関西棋院所属棋士としては故・半田道玄九段以来62期ぶりの挑戦となる。
終局後、余八段は「本因坊戦は昔から憧れていた棋戦。挑戦できてうれしい。一力さんは本当に強い。強敵ですが、自分なりに精いっぱい頑張りたいと思います」と語った。
余八段は本戦トーナメントから参加し、結城聡九段と小池芳弘七段、井山裕太王座を破って挑戦者決定戦に進出した。
対局は午前10時開始。ニギリの結果、芝野名人の黒番となった。序盤、余八段がリードを奪うと、中盤以降も隙(すき)のない打ち回しを見せて快勝した。
余八段は台湾出身で張呂祥六段門下。2009年にプロ入りし、13年に当時史上最年少の18歳2カ月で第69期本因坊戦リーグ入りを果たした。7大タイトル戦番勝負には、王座戦と十段戦に計5回出場しているが、いずれも敗退している。
今期本因坊戦五番勝負は5月14日、東京都台東区の東京国立博物館で開幕する。【武内亮、最上聡】
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