北海道大学出身の作家・岩井圭也さんの「われは熊楠」が直木賞にノミネートされましたが、惜しくも受賞を逃しました。


 7月17日午後6時半すぎ、直木賞の結果が発表され、一穂ミチさんの「ツミデミック」が受賞しました。

 北大大学院を修了した岩井圭也さんは「われは熊楠」で今回初めて直木賞にノミネートされ、札幌でも受賞への期待が高まっていました。

 「札幌北区の書店に来ています。レジの前には芥川賞・直木賞ノミネート作品が
並べられています。北大出身の岩井圭也さんの『われは熊楠』です」(糸口真子フィールドキャスター)

 「われは熊楠」は知の巨人として知られる生物学者・南方熊楠の生涯を描いた作品で、岩井さんが直木賞にノミネートされるのは今回が初めてです。


 「歴史小説を書かれるんだと今までと全然方向性が違ったので、新しいチャレンジをされているというのが第一印象。熊楠のすごく人間くさいところが書かれている作品。今年サイン会を開いた時に(岩井)先生が(色紙に)書いてくださった『読書に勝る娯楽なし』。まさに言葉の通りだなと思っております。作品から受ける印象とはまったく違い、すごく気さくな方だなと思いました」(コーチャンフォー新川通り店 山田倫子さん)

 直木賞は前回、別海町出身の作家・河崎秋子さんの「ともぐい」が受賞しています。

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