カリブ海の国ジャマイカで生まれた音楽、レゲエのリズムに乗せて、日本の夏の風物詩、盆踊りを踊ろう――。そんなイベントが21日午後6時半から、川崎市幸区のミューザ川崎シンフォニーホールで開催される。
市内に拠点を持つ日本ジャマイカ友好協会(会長・中野正則元駐ジャマイカ大使)が、両国の国交樹立60周年を記念して企画した。イベント名は「ワーグワン(ご機嫌いかが)・ジャマイカ」。国際協力機構(JICA)シニアボランティアとして現地で2年間、中小企業の生産性向上を支援した友好協会の柿内隆夫運営委員長(67)らが中心となり、音楽と踊りで楽しくジャマイカを知ることができるよう工夫したという。
JICA職員が中心のバンド「JICA BON BAND」と日本舞踏家で振付師の孝藤右近さんらが、レゲエ盆踊りを披露する。在日ジャマイカ人シンガー・ソングライターのジョン・ルーカスさんによるゴスペルコンサートも開催。友好協会名誉会長リチャーズ駐日大使のあいさつも予定される。
柿内さんは「多文化共生社会や平和な世界に向かう機会にしたい」と話している。イベントは要申し込みで120人まで。無料。詳細は協会のウェブサイト(https://jjfa.jp/)で公開されている。
JICAは現在、ジャマイカに対し、省エネや緊急通信体制改善などで支援している。1989年以降、青年海外協力隊計473人も派遣した。在日ジャマイカ大使館によると、同国の自動車の9割は日本製で、産出するブルーマウンテンコーヒーの8割は日本向けに輸出される。【和田浩明】
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